令和2年度フォローアップ研修Ⅲ 10月13日開催

最近めっきり寒くなってきましたね。
入社して半年が経過し、皆さん仕事にも少し慣れてきたところですね。今回の研修は日々の看護実践から、患者や家族の立場になって考えることを中心に1日研修を行いました。

~本日のタイムテーブル~
午前:①看護倫理→②医療安全
午後:③看護場面の振り返り→④嚥下障害と嚥下調整食品について

最初は看護倫理からスタートです。今回は事例をもとに患者の気持ちと家族の気持ちを考え、看護倫理の4分割を使用し倫理的感受性を高めるトレーニングを行いました。
患者や家族の気持ちを考えることは学生時代から行っていたとは思いますが、今回の研修で生命倫理・臨床倫理・組織倫理から考える患者・家族の価値観や、自分と相手は違う存在であるということを学べたのではないでしょうか。

次に医療安全です。安全な医療を提供するためにはチーム医療が不可欠です。チーム医療を行うために重要なことは対人コミュニケーションです。伝達ゲームを通して相手に物事を伝える難しさを体験してもらいました。

昼食をはさんで午後からはグループワークです。今回は日々の看護場面の振り返りを行いました。臨床実習でプロセスレコードは行ったでしょうか?そう、それです。
この半年間で実際にあった「モヤモヤしたこと」「あの関わりでよかったのか」「何となく気にかかったこと」など印象に残った場面を挙げて、何故こうなったのか現象を分析し、自分の思考・感情・行動を振り返りました。中には終末期で死を意識している患者と、何か力になりたいけど何もできない自分との葛藤の場面を挙げてきた方もいて、患者も看護師もどっちも辛かっただろうな…、と思わず涙が出そうになりました。

最後は嚥下障害と嚥下調整食品についてです。当院には摂食嚥下対策チームがあります。今回は言語聴覚士の方を講師に招いて講義を受けてもらいました。高齢者の食事の特徴や、摂食嚥下障害のある患者さんの注意点、なぜ水分にとろみをつけるのかを学び、食事介助を体験してもらいました。

本日の研修で自分が行ってきたケアについて、客観的に考えることができたのではないでしょうか。次は2月です。また元気に会いましょう。