認定看護師の声

緩和ケア 看護師

N.Sさん

緩和ケアを学ぶため、北海道から福岡県の久留米大学に進学し認定看護師教育課程を修了しました。
緩和ケアは看護の本質を見つめ直す分野であり、文化や言葉の違いを知ること、その人の人生を共有することによって、その人らしく過ごすために必要なケアを考え抜く分野でした。
さらに、家族もケアの対象という考え方について、遠方から家族を心配する気持ちを経験したことも、ご家族の思いを理解するためには必要な経験でした。
実際に面談をした方は「もっと早く、緩和ケアを受ければよかった」と伝えられ、日常生活を過ごしている方もいらっしゃいますので、気がかりがある方はもちろん、何を相談していいかわからない場合にも、気持ちがもやもやした時には、がん相談から受けてみてください。

業務紹介

2016年7月に緩和ケア認定看護師を取得し、北海道がん診療連携指定病院として、早期からの緩和ケアを提供するため、緩和ケアチームの窓口となり、患者さんやご家族、医療職からの相談業務をしています。
月1回、がんサロン「虹色カフェ」の企画・運営を行い、患者さんやご家族のニーズに合わせたテーマを多職種からのミニ講義を通して、日常生活を患者さんらしく過ごすためのヒントを発信しています。
院内・院外の緩和ケア普及のために、緩和ケアに関する学習会を実施することで早期からの緩和ケア定着を目指しています。

主な活動

緩和ケアは、病気になった方だけでなく、病気を予防する方や、大切な方とお別れした家族に対しても提供されるものです。『がん相談支援』では、今後の希望がないと感じている状況の中、一緒に希望を見つけて、具体的な支援を提供するため多職種と連携を図っています。具体的には、就労支援、副作用の対処法、治療をいつまで継続するかなど、複雑な気持ちを整理し、必要な緩和ケアを提供します。
『虹色カフェ』は、月1回実施しており、どなたでも参加できる場所で日常のケア内容の確認や病気に関する知識の普及を目指して、ミニ講座をしています。リラクセーションをする場として、希望者にハンドトリートメントを提供し、気分転換の場としています。
『緩和ケア外来』を、毎週月曜13時半から30分枠で予約制としています。緩和ケア医師の診察、患者さんの気持ちを聴き整理した内容から、具体的なケアを緩和ケア医師と共に考えて対応をさせていただいております。受診の際は、当院の主治医から情報提供を受けているため、患者さんの個別に合わせた緩和ケアが提供できるように工夫しています。