令和5年度 新採用者オリエンテーション技術研修を 開催しました(4/7・4/10)

入社式を終え、病院のいろいろを説明され緊張の中で聞いていた新人看護師たち。
そんな座学を終えて最後の4月7日・10日の1日半で技術研修を行いました。
ここ数年の新型コロナウィルスの影響でまだまだ実習は制限されていました。今年は研修内容をリニューアルし基礎的な技術を多く取り入れました。

【皮膚ケア】
WOCによる、褥瘡・体位変換・スキンケア・オムツの当て方・医療用テープの種類についての講義と演習を行いました。
褥瘡予防と管理の基本について学び、体位交換・オムツの当て方では看護師役と患者役になり、実際に体位交換やオムツを当てる練習もしました。陰部洗浄などで使用する泡石鹸を作り、また医療用テープを自分の腕に貼って、使用感や剥がした時の強弱などの体験も行いました。

【口腔ケア】 写真165-0203
 口腔ケアでは歯科口腔外科医による講義と、歯科衛生士による口腔ケアの演習を行いました。
口腔ケアの重要性、効果的なケアの方法について学びました。二人一組となって、このときばかりはマスクを外して口腔ケアしました。ケアする時のコツを学び、患者さんの気持ちを体感することができました。マスクをはずすのは久しぶりです、少し恥ずかしかったでしょうか。

【臥床患者のシーツ交換】【臥床患者の寝衣交換】
【車いすへの移乗と移送】【ストレッチャーへの移乗と移送】
【バイタルサイン測定、パルスオキシメーターの装着、心電図の装着】
 グループに分かれて演習を行いました。
みんなでe‐ラーニングで動画を見て、研修担当者の実演から始まり、順番に看護師役と患者役に分かれて体験していきました。臥床した状態でシーツ交換したり、寝衣交換をしたり、その時に患者さんがどう感じるのか、どうやって行うとより安楽にできるかなど、研修担当者のアドバイスを受け、あれこれ試しながら行いました。
車いすとストレッチャーでは「少しでもスピードを感じると怖い」「寝たまま移動されると酔いそう」と感じていました。患者さんの気持ちに気付くことができています。
バイタルサインの測定、パルスオキシメーターの装着、心電図の装着も方法の振り返りとともに、患者さんへの声かけの練習や実際の動きについても学びました。

 1日半の研修は基礎的な内容のため緊張もなく、積極的に体を動かし参加している姿が印象的でした。学校で学んだことをより実践に結び付けて考える機会になったのではないかと思います。グループメンバーを入れ替えながら演習を行ったことで、同期の輪が広がり、笑い声も聞こえるとても良い雰囲気の中で研修を終えることができました。
それぞれの部署で看護師としてのスタートを切りました。たくさんの先輩や患者さんと関わって、どんどん成長していってほしいなと思います。5月のフォローアップ研修でも、みんなで会えるのを楽しみにしています。