病院長あいさつ
2025年8月
第20代JR札幌病院長四十坊 典晴
JR札幌病院は日本で3番目の鉄道病院として1915(大正4)年11月6日に国鉄職員が公務で負傷した場合の療養を行うための病院として設置されました。
1987(昭和62)年4月1日に日本国有鉄道の分割民営化が実施され、鉄道病院については原則、1社につき1病院とされ、JR北海道が札幌鉄道病院の運営を継承しました。その後循環器科を新設、人工透析を開始、札幌市の協力災害救急指定病院としても月1回の救急当番を開始し、地域医療への貢献を行ってきました。職域病院としての取り組みを継続しながら、地域のみなさまにもご利用いただける医療機関として歩みはじめました。新病院が2009(平成21)年8月1日に完成し、これを機に病院名はJR札幌病院に改称しました。新病院が完成した年に地域医療連携センターを立ち上げております。
2023(令和5)年8月から紹介受診重点医療機関になりました。地域医療に貢献するために双方向性の病診連携、病病連携を深めていく努力を継続しております。紹介していただける場合には午前11時までに受診受付をしていただければ対応いたします。急ぎの対応が必要な患者さまを紹介していただける場合には平日午後5時までに地域連携センターにご連絡いただければ対応いたします。入院治療が必要と考えられる患者様の紹介に関しては平日午前8時30分から午後7時まで、土曜日午前9時から午後1時まで対応しておりますので、ご利用ください。
また、紹介状をお持ちではない患者さまに対しても午前11時までに受診受付をしていただければ、選定療養費がかかりますが、対応させていただいておりますので、ご利用ください(希望の受診科の外来予定を確認して受診してください)。
今後とも地域に根差す医療機関として貢献してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
理念
『心の通う医療』
『信頼される医療』
『地域社会に
貢献する医療』
基本方針
- 社会のニーズに合った専門的な医療を提供するよう医療技術の向上に努めます。
- 患者様の権利を尊重しプライバシーを守ります。
- 地域の各機関との連携を重視し、地域医療に貢献します。
- JR北海道の職域病院として社員・家族の健康増進に寄与します。
患者様の権利と義務
当院では、『心の通う医療・信頼される医療・地域社会に貢献する医療』という基本理念に基づき、患者様に主体的に参加していただき、患者様と医療者との相互信頼関係を高め、人間性を重視した医療をより確実なものとするため、ここに患者様の権利と義務を制定しております。
- 診療内容・治療方法等について充分な説明を受ける権利、理解するための質問をする権利があります。
- 人間としての尊厳を保ち、思いやりある、丁寧で良質な医療を平等に受ける権利があります。
- 診療に関する情報の開示を求める権利があります。
- 診療過程における個人の情報が保護され、秘密が守られる権利があります。
- 診療方法等に関して説明を受け、自らの意思でその方法を選択する権利があります。
- いかなる治療段階においても、他の医師の意見(セカンドオピニオン)を求める権利をもっています。
- 適切な医療を提供するために、患者さま自身の健康に関する情報をできるだけ正確に医療者に伝える義務があります。
- 病状回復に心がけるとともに、他の患者さまの診療に支障を与えないよう配慮する義務があります。