皮 膚 科
乾 癬(かんせん)
JR札幌病院では、乾癬による皮疹が患者さんの生活にどんな影響をもたらしているかを理解し、最新の知見に基づいて、患者さんが希望する生活の実現を、医師と患者の共通目標として診療に取り組んでいます。
- 監 修
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JJR札幌病院
皮膚科 科長 伊藤 圭先生
「乾癬」の基礎知識
1.乾癬とは
乾癬とは、皮疹を伴う炎症性の角化疾患で5つの型に分類されます。
- 尋常性乾癬(じんじょうせい・かんせん)
- 滴状乾癬(てきじょう・かんせん)
- 乾癬性紅皮症(かんせんせい・こうひしょう)
- 膿疱性乾癬(のうほうせい・かんせん)
- 関節症性乾癬(かんせつしょうせい・かんせん)
- 日本における乾癬の罹患数は約43万人(約300人に1人)と 推計されています。
- 乳幼児から高齢者まで全年齢層で発症し、男女比では約2対1で男性に多い傾向にあります。
乾癬は人にうつる病気でありません。
2.乾癬の原因
- 乾癬の原因については、解明されていないことが多くあります。
- 現状として解っていることは、乾癬に罹患しやすい遺伝的な体質がある人に、環境的要因が加わることで「免疫システム」に異常が生じ発症すると考えられています。
3.乾癬の症状
JR札幌病院が取り組む「乾癬」診療
- 乾癬をはじめとした皮膚疾患は、周囲に見える病気であることから心の大きな障害となります。
- 乾癬による皮疹の症状等で悩まれている方は皮膚科を受診してください。
乾癬の検査・診断
乾癬の治療前の評価
- 乾癬と診断され、治療を始めるにあたっては、乾癬の重症度と、患者さんが乾癬による皮膚症状で日常生活のQOL(生活の質)にどのような影響があるのかを評価し治療方法を検討します。
乾癬の治療
- 治療は患者さんに行った「DLQI」の結果等から(例)「皮疹により学校に行くのが不安。周囲から見える皮疹を良くしたい。」という希望があれば、その希望に応えられる最適な治療を検討し進めていきます。
- 乾癬の治療目的は、患者さんひとりひとり異なり、個別に治療を検討することが何よりも大切なことです。
- 治療は「外用療法(塗り薬)」「光線(紫外線)療法」「内服療法(飲み薬)」「生物学的製剤(注射薬)」に大別され、患者さんの病態、希望にあわせて単独または組み合わせて行います。
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