JR札幌病院
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私たちが取り組んでいる
検査と治療

富樫 信彦先生
糖尿病内科

糖尿病

JR 札幌病院では、地域のかかりつけ医の先生と緊密に連携しながら、総合病院としての機能を最大に生かし、糖尿病の適切な病態管理、合併症の予防に取り組んでいます。

監 修
腎臓内科/糖尿病内科 科長
感染防止対策部 部長
富樫 信彦先生

「糖尿病」の基礎知識

1.糖尿病とは

糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンが原因し、血液中にブドウ糖が増え、血糖値が高くなる病気です。
糖尿病は主に、1型糖尿病2型糖尿病に大別されます。

1型糖尿病
=インスリンが足りない

すい臓の機能の低下により、十分なインスリンが作れなくなってしまうことで発症します。

2型糖尿病
=インスリンが働かない

生活習慣(運動不足や食べ過ぎによる肥満)が関係して発症します。糖尿病患者の約95%以上が2型糖尿病です。

「2016年国民健康・栄養調査」によれば「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性を否定できない人」は、2007年の調査以降減少傾向にありますが、2,000万人と推計され、約6人に1人が糖尿病に罹患している可能性があります。

2.糖尿病の自覚症状と合併症

糖尿病は、初期には自覚症状はありませんが、高血糖状態が続くと自覚症状が出てきます。

高血糖でみられる主な症状
  • 口やのどが渇く
  • 多量の水を飲む(多飲)
  • トイレの回数が多い(頻尿)
  • 疲れやすい
  • 目がかすむ
  • かぜをひきやすい
  • 体重が減った 等

高血糖状態が続くと、
神経障害が5年以内、網膜障害が10年以内、
腎障害が15年以内
に発症する可能性が高くなります。

JR札幌病院が取り組む「糖尿病」診療

糖尿病の診断と合併症のチェック

  • 一般的に糖尿病は「空腹時の血糖値」と「HbA1c」の2つの結果をもとに診断します。
  • 糖尿病の罹患者は、合併症のチェックを定期的に行うことが大切です。

糖尿病の治療

  • 糖尿病の治療目的は「血糖値をコントロールして、健康寿命を延長する」ことにあります。

糖尿病の治療は、生涯継続することが必要です。患者さんが治療を中断しないよう、サポート体制の充実が大切です。

JR札幌病院は地域の中核医療機関として「かかりつけ医の先生」と緊密に連携し、糖尿病患者さんの
重症化予防に「糖尿病療養支援チーム」が適切なサポートを行います。

「糖尿病療養支援チーム」は、糖尿病内科の医師を中心に、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師、管理栄養士、検査技師、循環器医師等が参加しています。