JR札幌病院
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私たちが取り組んでいる
検査と治療

吉田 英昭先生
腎臓内科(人工透析)

慢性腎臓病

JR札幌病院では、地域のかかりつけ医の先生と緊密に連携し末期腎不全や、脳卒中や心筋梗塞に移行しないよう、最新の知見にもとづき、適切な治療と病態管理に取り組んでいます。

監 修
JR 札幌病院 副院長 腎臓内科・糖尿病内科
診療情報管理室 室長
吉田 英昭先生

JR札幌病院が取り組む「慢性腎臓病(CKD)」診療

1.慢性腎臓病とは

慢性腎臓病は英訳するとChronic Kidney Diseaseから頭文字をとってCKDと言われています。

  • 慢性腎臓病(CKD)は腎障害や腎機能の低下が3ヵ月以上続いている時に診断されます。
  • 早期であれば生活習慣の改善や治療で回復可能ですが、進行すると回復が困難で、末期腎不全となると人工透析や腎移植が必要となります。

2.慢性腎臓病(CKD)の原因

  • 加齢や糖尿病、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドローム、慢性糸球体腎炎が主なものとしてあげられます。
  • 平成23年厚生労働省CKD研究班の調査によれば、慢性腎臓病(CKD)の罹患数は、日本人の成人人口の約13%、1,330万人(成人8人に1人が慢性腎臓病)と推計されています。
  • 末期腎不全(ESKD)で透析治療を導入した原因のトップは糖尿病の合併症である糖尿病腎症です。また、2位は動脈硬化からの腎硬化症です。

3.慢性腎臓病(CKD)の症状

  • 初期には自覚症状がないというのが特徴です。進行すると、夜間尿、貧血、倦怠感、むくみ(手の指、顔、足のすねや甲等)、息切れなどの症状が現れてきます。
  • 慢性腎臓病(CKD)は、脳卒中や心筋梗塞等の心血管疾患の発症リスクが約3倍高くなります。

4.慢性腎臓病(CKD)の検査

5.慢性腎臓病(CKD)の治療

  • 慢性腎臓病(CKD)の治療目的は、病態の進行を可能な限り低いGFRステージで抑え、末期腎不全(ESKD)や脳卒中や心筋梗塞等の心血管疾患を予防することにあります。
  • 慢性腎臓病(CKD)の原因疾患となる、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドローム等を適切に管理することが大切です。
  • 食事療法等においては慢性腎臓病(CKD)特有の、カリウムやリン、たんぱく質の摂取について制限が必要です。
生活改善の注意点
  • 過激な運動や過労を避ける
  • ストレスをためない
  • 禁煙
  • 過度の飲酒をしない
  • 風邪などの感染症を予防する
食事療法の主なポイント
  • 必要カロリーの摂取
  • 蛋白質の制限
  • 塩分制限(1日3~6g)
  • カリウムやリンの制限
  • 適切な水分量を摂取
薬物療法

病態にあわせて降圧薬、エリスロポエチン製剤、利尿剤、カリウム吸着薬、リン吸着薬を組み合わせて使用します。

6.末期腎不全(ESKD)に対する治療

  • 末期腎不全の治療法には、腎臓の働きの一部を補う腎代替療法と根治治療の腎臓 移植があります。
  • 治療にあたっては、選択肢となる治療のメリットとデメリットについて主治医から説明を受け、患者さんの生活(ライフスタイル)にあった治療法を選択することが大切です。